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今は4時間目の日本史の時間。
すごく退屈だ。
朝、晴輝と登校した以来 晴輝と話してないなあ。
話し掛けようとしてもどっか行っちゃうし。
さっき春樹が何を言いかけたのかすごい気になる。
「ねえ、晴輝?」
私は、手を伸ばし晴輝の背中に2回ツンツンとしながら晴輝を呼んだ。
「ん?」
晴輝から返事が返ってきた。
「晴輝ー。怒ってるの?」
「怒ってねぇよ」
晴樹の声は前よりはるかに低くなってて、やっぱりもう子供じゃないんだなって実感する。
「ほんと?」
「ほんと」
「よかったぁ。」
よかった。なんかしちゃったかと思ったよ。
晴樹の茶色い髪の毛は、太陽の光でより一層茶色く見えた。