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「「かんぱーい!!」」



いろんな人のグラスと、グラスがぶつかり綺麗なハーモニーを描いている。




あのあとみんなで、打ち上げにきた。




「晴輝~今日さぁ、お前と一緒にいた女の子彼女かぁ~?」



オレンジジュースをごくごくと、飲みながら先輩が聞いてきた。



「彼女じゃないですよ~笑」



俺がそう言った瞬間、皆が俺の方を向き目を輝かせていた。



「え...っと、なん...ですか?笑」



その時、さっきの先輩が俺に抱きついてきた。



「え~あんな可愛いこと仲がいいとかずりぃよ~。晴輝~。俺に紹介してくれっ」




「あ、待てよ~。俺にも教えてくれよ?」




「「俺にも~」」



次々と先輩方が俺に、雪のメアドをくれと寄ってくる。



「あっ、えっと…」



俺は戸惑っていた。



すると、優斗が俺の方に走ってきて肩を組んでき大きな声を出した。



「だめっすよ?先輩?」


ニコッとしてまた話はじめた。



「雪ちゃーんはー。晴輝君のものですから」



またニコッとして、俺に そうだよね? と笑顔で聞いてきた。



「すいません笑」


俺は笑いながら、軽く頭を下げると



「な~んだ。そーゆーことか。頑張れよっ」


と皆は口を揃えて言ってきた。


優斗のおかげで、雪のこと取られずにすんだ。