晴輝side
ピーー
試合終了の合図だ。
やった、やった!俺決めた!
さっきのシュートが夢だったようにも感じる。
「おい、晴輝~!よくやってくれた。お前のおかげで勝てたよ。あの角度からよく入ったな!」
先輩が駆け寄ってきた。
「俺もまさか入るとは思いませんでした。笑」
「まあ、ありがとよ~」
と先輩方が言いながら、俺の体を持ち上げ胴上げを始めた。
胴上げをされたのを始めてだから、体が浮くようで変な気分だ。
でも、すごく気持ちがいい。
俺は向こうに雪がみえ、雪の方へ走っていた。
「晴輝おめでとーっ」
といいながらお弁当を渡してくれた。
雪と一緒に食べることになり、2人で肩を並べて座った。
「わぁ~美味しそう!俺の大好きなハンバーグが入ってるしっ」
雪は何でも俺のこと知ってるんだね。
すごく嬉かった。
でも、これも全部友達としてなんでしょ?
「雪、美味しい!ほんと美味しい!ありがとねっ」
雪のお弁当は すごく美味しく、自然と頬が緩んだ。
雪をみると、嬉しそうに笑っていた。
風がふき、雪のココア色の髪の毛がふんわりとなびいていた。
風から、雪の髪の毛の香りが伝わってきた。