「おお~雪~」
大きな声が聞こえてきた。
この声は美果だな。
「雪~優斗と晴輝の試合観るの久しぶりだね♪こっちまでわくわくしてくる」
ほんと、久しぶりだ!
その時、
「雪~!あと少しで試合始まるから」
と少し額から汗が出てる晴輝が走ってきてくれた。
「がんばってね?シュート100本決めてね!」
「おっけ、じゃあアップしてくる」
と、笑いながら答えてくれた。
笛の音とともに試合がはじまった。
でも、あっという間に相手にシュートを入れられてしまった。
晴輝たちのチームは点を決められないまま前半が終わった。
「雪~勝てるかなぁ」
美果は不安そうに観ていた。
後半が始まった。
後半の半ば、先輩がシュートを決めて同点になった。
優斗にボールがまわってきた。
優斗と晴輝は先輩の中に混じって唯一スタメンとして試合にでている。
スタメンの中でも2人はずば抜けてるらしい。
優斗は晴輝に縦パスをし、晴輝はディフェンスをすいすい抜くと、ミドルシュートをうった。
ボールは綺麗に回転すると、ゴールに入った。すぐに大きな歓声が上がった。
その瞬間、試合終了の笛がなり逆転で晴輝たちが勝った。