雪side
蜂蜜レモン渡せてよかったぁ~
『晴輝~パス!』
『おっ!晴輝ナイシュー!』
サッカー部の声が校庭に鳴り響く。
やっぱり、サッカーしてる時の晴輝が一番好きなんだ。
すんごくかっこいい。
いつも見せないような真剣な顔、髪の毛がサラサラと風で動く感じ。
ずっと見てられるんだ。
小学生の頃からサッカー上手だったよなぁ~。
明日は晴輝の為に、なんのお弁当つくろっか?
「じゃあ、美果帰ろかぁ~」
「どしたのー?そんなテンション高くなっちゃって笑」
「なーんでもないっ」
西の空に大きなオレンジ色の太陽が照り付けていた。
それと 今日はいつもより 風が爽やかだった。
「じゃあ、明日ね」
美果はそういうと、笑顔でグーっとポーズをした。
私もよくわからずまねをした。