「なんか‥、不安がってたけど?」
『なに?』
「さぁ。ただの勘」
勘てゆうか、まぁ海梨を見てれば分かる。
そう言った湊は再び机に伏せる。
『……』
海梨との出会いは小学校三年生の時。
初めて見た転校生が海梨だった。
まだ子供だったからすぐに仲良くなれた。
俺と湊と海梨は家が近いというのもあって、気付けば毎日一緒にいた。
友達の中でも一際明るくて、いつも楽しそうに笑ってた。
だけど、最近の海梨は様子がおかしい。
自慢の明るさは、どこか作りものみたいで
素直に感情を表していないような
…そんな感じ。
って言っても、俺だってそんな鈍くないから
海梨の不安の原因は俺。
けど、付き合って七年目だっていうのに何を不安がる必要があるんだ。
ってゆうのが本音。