あたしの前の席に座った山郷くんが後ろを向いた。






「ごめんね?だましちゃった。」






って言いながら微笑む山郷くんは可愛かった。







あ!





で、でもなんで名前知ってるの?





「あたしのな、名前…」






「っていうか、優良が俺のこと覚えてないだけじゃん?」






うん?






「いや、昨日が初対面で…」







覚えてないって言われても…