で、ずっと私は片思いをしてるんだけど……。
「紗英さ、栢山のこと好きなら…。
私と一緒に補習受けてみる?
栢山、いつも補習受けてるよ…(笑)」
親友のゆっち(優実)が言った。
「そうなの?栢山くん賢そうなのに?」
私の発言に大袈裟に否定した。
「ぜんっぜん賢くないよー。
栢山、テストめっちゃ悪いよ。」
でも、私 テスト平均点超えてるから補習行く理由がないよ。
「先生、補習の時 青島も一緒に行って教えてもらってもいいですか?」
ちょっと!!
ゆっち、私何にも言ってないのにー!!!!
「あのさ、紗英。私、紗英に好きな人紹介したいんだけどいい?」
えっ!?
「好きな人、補習組にいるからさ。」
ゆっちの顔は真っ赤だった。
「栢山の横に座ってる人なんだけど、栢山いると横に座れないから…お願い。栢山の横座ってくれない?」
ゆっち、その人のこと大好きなんだね。
「分かった!じゃあ、私も頑張る。
ゆっちの好きな人ってなんて名前?」
「………早坂卓。」
     ハヤサカタク
ねぇ、ゆっち。
ゆっちのことが大好きだけど、私 ゆっちが早坂卓を好きになることは応援できない。
早坂卓は私を汚した人だから。