栢山君を庇って、川西先輩と別れさせたのは一年前。
川西先輩に呼ばれた後、中庭で質問攻めをくらった。


「紗英ちゃん、祐の彼女じゃないよね…?」
「………はい…っ。」

「紗英ちゃんが今日、図書室にいたのって、祐が廊下で私に怒られてたのが聞こえたからでしょ?
図書室に先回りしたんだよね?」
「……私、栢山くんが好きなんです。
だからっ」

「紗英ちゃん、それは分かってるよ。
もうさっきの話から祐が大好きって言ってるみたいなものだったじゃない。」
「…///」

「紗英ちゃん、私 応援してるから。
紗英ちゃんが祐とうまく行くように。
あと、これは御守り。
私のメアド書いてあるから、祐のことで聞きたいことあったら言って?
私からは祐のアドレスは教えないからアドレス知りたかったら、祐に自分で聞くこと!
じゃあ、またメールちょうだいね?」

栢山くんにぴったりな性格も見た目も全て兼ね備えている先輩には叶わないけど、私 栢山くんに似合う女の子になるからね。

「先輩ありがとうございました!!」