華『あの、私のことを調べたということは両親の事も知ってますよね?』


遠慮がちに聞いた。


狼駿『ああ。(はい。)』


駿『華さんのご両親は交通事故でなくなったと…。』


華『はい…。』


狼『華、過去に何があったか話してくれないか?』


狼は優しい声でそう言った。

でも私は狼に迷惑をかけたくなくて突き放した。


華『狼達には関係ないから。』


狼『関係ないだと?お前は俺を庇った。

もしお前がいなかったら俺は打たれてたかもしれない。

お前は俺の命の恩人なんだぞ?

お前が関係ないと言っても俺はお前を手放す気なんてない。』


華『確かに庇ったことは事実だけど、

それとこれとは話が別でしょ?

それに調べたら私が過去に何があったのかは分かってるでしょう?』


狼『確かに知ってる。

でも俺はお前の口から聞きたいんだ。

お前を救いたいんだよ。

お前を守りたいんだ。』


そう優しい目をして言った。