「え」と俺はあっけにとられた。え、え、と自分でもよくわからないリアクションを決めてしまった。何故か頭の中はNUMBERGIRLのCIBICCOさんが流れた。






「星山君挙動不審なんだもん。見ててなんかおもしろいよ。」小川は二度笑う。




「もう、いいよ、星山君が決めて。学校行くか、サボるか。」





俺はここで即答しなければ小川に嫌われると思った。



「じゃ今日はサボる。」






言った。
先生からは何も問題を起こさない普通の奴、都合のいいやつと思われ、友人からも、普通のやつと思われていた俺が、






すると小川は「うん。だって学校はとうに始まってるよ。」
時計を見てみるともう8時半。学校は既に始まっていた。






時計が進むにつれ、一人一人の運命は進んでいく。そして俺も、何か巨大なものに向かって時計が進んでいっている。





制服の男女二人は来た道を。帰る。仲良く。日差しを浴びる二人。