長谷部さんは小悪魔のような八重歯の見せる笑顔が特徴的だ。バレーが強いこの高校の特待生として入学して以来、必死にバレーをしている姿を思い出す。


長谷部さんは何を考えているのだろうか。そう思いつつ俺は板書を写していた。



教室を出た。階段を降りる。二階は理科関係の教室があるので薬品の香がした。






そこに長谷部さんはいた。