「ごめん!気付いたら寝てたm(__)m」





「いや全然いいよ!じゃ8時に駅前ね」






メールを受け取り、俺は挙動不振気味に支度を始めた。
もうあの夢の内容なんて忘れていた。






8時の10分前に家を出た。晴天。クラス替えのときの天気に似ている。





俺は小川に逢いたかった。話したのは前にアドレスを聞いた以来であったし、見かけたのも文化祭の準備以来だ。
自己嫌悪はどこかへ消えたかのように晴れ晴れしい気持ちになっていた。






駅前までは自転車で三分くらい。アメリカ国歌を思い出しながら俺は必死に自転車をこいだ。