長谷部さんはシャツを脱いだ後、舐め回すように俺を見ている。俺は身動きが取れない。


目と目が会った。嫌らしい雰囲気だが何か殺されそうな緊迫感まで感じられそうだ。





その長谷部さんは笑っているが、目にうっすらと涙が溜まっていた。俺はとてもやりきれなくなってしまった。夢の中なのに。
最後に一回笑った。そして目が覚めて日差しが入り込んだ。






なにか自己嫌悪な朝だ。このまま起きたくなかった。眠りが浅かったのだろう。


時間を確認するために携帯電話を開いた。
メール着信が一件。俺は一気に目が覚めて、ドキっとした。
「もしかして小川?」





案の定小川から送られてきたメールだった。眠ってしまった直後に来たみたいだ。俺は急いで内容を確認した。




「明日の朝、一緒に学校行かない??」




うわぁぁぁぁぁぁぁあぁ






やっちまった。完全にやってしまったのである。小川と学校に行くチャンス、なにより希少価値の高いメールを無視してしまったのだ。
俺は急いで返信をした。