木本はなにやら笑みを浮かべている顔をぶらさげてやってきた。

「お前さ、小川に直接アドレス聞いたんだって?」



俺は驚きつつ言った。


「なんでだよ」



「昨日の夜、小川からメールが来てお前のこと話されたよ。話されたけど、明らかに小川はお前に興味津々だぞ」









俺は、空を見ていた。




嘘だろ。小川が俺に興味を示しているなんて。ありえない。こんな俺なのに。ありえない。小川の頭のなかにオレの記憶があるなんて。て゛も、そうなってくると今までの話が繋がってくる。



「まじかよ」