俺は今日は携帯が自宅にある。その自分の携帯電話の中に小川のアドレスが入っていると思えば、十万でも売らないな。とは裏腹に、小川が俺のこと嫌いだったらメール嫌がるだろうな。という不安があった。



俺は足早に部屋のドアを開け、携帯電話を見た。メール未読一件。明らかに木本からであり、知らないアドレスがのっかっていた。




ドキドキ





俺は明らかにそのアドレスにメールを送る勇気がなかった。
俺は「あ゙ぁあーー」と叫び、どうしようか悩んだ。外はもう暗くなろうとしており、夕暮れ時間は終わってしまった。静かな音が部屋のなかにこだまする。



「ああ暗くなってきたからまた今度だ」と意味のわからないことを言いながら、俺はギターを弾きだした。