着いた。無我夢中だ。無我夢中であるからしてかならず小川がCDショップにいると思い込んでいた。


ガラス越しから見た感じではそれらしき人物はいない。俺は少し冷静になりつつあった。
額に浮かんだ汗をふきつつ俺は店内に足を踏み入れた。




だが、小川の姿はどこにも見当たらなかった。
それか当たり前だ。だのに何故俺はこんなところにいるのだろう。店内は意味わからない流行りの歌が大きめに響いている。


ムシャクシャしていたのでBREAKfASTのCDを手に取り、レジへ向かってお会計を済ませた。これが、今日せめてもの救いである。





自動ドアは自動に開く。それだけだが近代的になったと思わないか。と思っていたとき、



「ねえこれからどこ…あっ」


「あーーー!!」