やっぱりそうだ。やっぱり俺ともう逢いたくないんだ。気を遣ったのか、はたまた生理的に受け付けないのか、昼休みに小川は三組に現われることはなかった。


もう完全にダメだ。あああー昨日家に帰っておけばよか




ゴーーーン




「ごめんよ。でもキャッチボール中なのに構えてもなかったから…」


という声が聞こえたのは保健室だった。俺は部活中に馬鹿なことを考えていた。いたら、木村の放ったボールが頭に直撃したという寸劇である。まったく今日は厄日である。



「そ、そういえばさ星山、俺、彼女できたんだ…中学の同級生」


「あ、…そうなのね」


厄日である。