もしかしたら、ではなく、俺は完全に恋をしてしまった。こんなこと率直に言えるときなんて罰ゲームくらいだ。そのくらい男はカッコつけた生き物なのだ。



こう、ベッドの上で、暗やみのなか、天井を見ながら、寝て考えていた。
今まで平凡で退屈な日々を送っていた俺の生活が一気に変わった気がする。なんでだろうな。




今日は変に涼しい風が部屋に入り込んでくる。夜ならではの静けさに耐えられず、Theピーズを流した。



好きだ。それは好きに決まってるけどそれは現実的ではなく、あくまでこっちの一方的な感情で終わってしまうんだ。
もし俺が木本みたいにイケまくってる男ならすぐにアタックしまくっていただろうに。俺なんかいつまでたっても自信が持てないままだ。
と、自虐的に考え耽っていた。



アアアー、と無意識に小さな叫びが出た。
まずは知り合いになりてぇ。