「何してるの?」
「シオさん……!」
「この間、コイツが人生ゲーム見つけてきたんでやってたんっすけど」
「そうなんだ」
この、人生ゲーム。
「昔、幹部でよくやってたんだけど」
「え、そうなんっすか?」
「うん。たぶん、遊ばなくなっちゃったからどっかに置きっぱなしになってたんだと思う」
そりゃあ、私が姫だったのは。
2年前、なわけだし。
「懐かしい」
ふふ、と笑えば。
彼等はなぜか、私を見つめてから。
「やっぱり、シオさんが姫にふさわしいですよね」
そんなことを言いだした。
私が姫にふさわしい、って。