「……ちょっと翠川!」
「あ?」
休み時間は、笠原くんといつも一緒にいた翠川くん。
あの子が来るようになって、翠川くんはいつも自分の席で雑誌を読むようになった。
「あれ、なによ」
愛美はムッとした顔で、楽しそうに寄り添っている笠原くんたちを顎でさす。
「あぁ、あれは……、隣のクラスの子」
「んなこた分かってるわよ!どういう関係かって聞いてんの!」
喧嘩腰になって愛美は問い詰める。
翠川くんは、やれやれといったように首を小さく振り、溜息を漏らしながら答えた。
「千賀成美。章吾の彼女だよ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…