保健室での、尾関とのキス疑惑。


倒れた尾関を抱えて保健室に行った俺を、章吾が迎えに来て……。

保健室の外から俺を呼ぶ声が聞こえた瞬間。


俺は、章吾に気づかない振りをして、眠っている尾関に顔を近づけたんだ――。



「おまえ、キスしただろ?」



嫌いなくせに、章吾はしつこく何度も聞いてくる。



「してねぇよ」



俺は呆れたように否定した。



否定、した………。

けど……――。