「――俺たち……しような?」 「じゃ、撮るぞー!」 ……えっ? 聡くんの声を合図に連続して光るフラッシュと、あたしの心臓の音が同じリズムを刻む。 はっきりと言われたわけじゃないけれど、あたしにはじゅうぶん理解できた。 嬉しいあまり泣きそうになって。 我慢するように下唇をキュッとかみ締めるあたしに、笠原くんは言う。 「返事は?」 「――はい」 あたしは、小さく、こくりと頷いた。