「で、トレーンは……」

「と、とれーん????」



なに、それ。

そんな専門用語出されても分かんないよ~!!



「トレーンっていうのは……」



さっきと同じように説明しようとした聡くんが眉間に皺を寄せる。



「あー! も、いいや。俺が選ぶから、由香はそれを着て!」

「うっ……」



さっさとドレス選びに向かった聡くん。

テキパキと品定めを始め、ピンときたドレスを次々とあたしの手元に持ってきた。