ドアを開けて中に入ると体を起こして窓の外を眺める達也がいた




「おう友梨、久しぶり!!」




あたしに気付いて振り返った達也は満面の笑みを浮かべていた




「久しぶりだね達也
寝過ぎだよ」



「悪い悪い、あんまり布団が気持ちよくって起きたくなくって」




ベッドの横の椅子に座って達也を見つめる



達也は困ったように笑ってあたしの頭に手をのせた




「…達也の癖だよね、困ると笑って頭撫でるの」



「そんな見つめられたら困るだろ普通
オレに穴開けるつもりか」



「達也がずっと寝てたから、次寝たときのために顔覚えとこうと思って」




あたしがそう言うと達也はふと笑みを消した