「それだけじゃないでしょ?」



「っ……」



バレてる。鈴木くんって意外と鋭かったり……。




「………怖いの。木村くんが、木村くんが私から離れていくようで。

もう…1人は嫌なの。もう……嫌だ……」



ポロポロと涙が出てくる。




すると鈴木くんは微笑んだ。




「そういうことらしいから。あとはよろしくね。」




鈴木くんはそう言ってから屋上を出て行った。



……どういうこと?後はよろしくってなにが?



訳がわからない。



すると、



「矢野ーー」



懐かしい声が後ろでした。



それと同時に温もりに包まれる。