本格的な夏が近づき、蒸し暑くなってきた6月。
中学からのダチの松本陸哉(マツモトリクヤ)とファミレスで昼飯を食っている俺。
小宮山 翔(18歳)
(コミヤマ ショウ)
今年高校を卒業したばかりだ。
180cm程ある身長に、整った顔立ち。
髪は茶髪、ワックスで緩やかなカーブを作っている。
俗に言うイケメン。
頼んだパスタを口に運びながらたわいない会話をする。
「なあ、翔~お前彼女作んねぇのかよ?男2人でファミレスとか、寂しくねえの!?」
「あぁ、俺はいらねえなあ。本気で女好きになったこと無いし。」
淡々と答える翔を見て、陸哉は小さくため息を漏らした。
「お前さ~顔いいしモテるんだから、この際誰でもいいんじゃねえ?」
翔は陸哉の言葉を無視し、パスタを水で流し込んだ。