そこには日が葉を照らしキラキラ光る
大きな木、微かに匂う甘い花のにおい
私は一瞬にして目を奪われた

『うわーキレイ』

「ほら笑顔になった」

お母さんは私の顔をのぞき込む

『本当だ‥すごーい』

私は嬉しくなり手を広げくるくると
回りだした

「郁‼︎」

名前を呼ばれ動きを止めお母さんの
ところに行った

『なーに』

「郁本当にあなたは自慢の娘‥だから
そのままでいてね」

お母さんは私を抱きしめると優しい
手で頭を撫でながら言った

『うん』

お母さんと手を繋ぎながら家に向か
った

「今日の場所は誰にも内緒だからね」

『お父さんにも?』

「そう私と郁の二人だけの秘密の場所
だからね」

そう言うお母さんの笑顔がとても眩
しかった