でも、そんなの全然羨ましがられるよう

な存在じゃない。

「まーなっ!」

「きゃあ!な、お?」

後ろを向くと黒いTシャツを着た尚の姿

が見えた。

「あのさぁ、今日アイス食べに行かね?」

ニコニコしながら私を見つめる。

「錦君と八江も誘うね。」

本当は2人で行きたいけど。

親友の井藤八江と尚の親友の原錦君。

いつものメンバーで…。


「シーッ!馬鹿、八江に聞こえる!2人で行くに決まってんだろ」