ハルちゃんに私の事を全部話して
ハルちゃんが魔法の言葉をくれて
私の中で一つ成長できたと思う。
そう、感じた。
次の日。
教室に行くと既に何人かの生徒が来ていた。
待ってるばかりじゃ何も変わらないんだ。
自分から話しかけることも、大切。
私は勇気を振り絞って、
足を進めた。
「…おはよう！」
三人グループで仲良く話している女の子に挨拶をした。
ドキドキと心臓が高鳴る。
女の子三人は、私を見て
笑顔を向けてくれた。
「おはよう！えっと〜…水木さんだっけ？」
一人の子にそう聞かれて、
「うん！そうだよ！」
と、答えた。
すると、その子は「やっぱりー！」と
後の2人に顔を向ける。
2人も「あーー！」と何か思い出したように私を見る。
「噂通り可愛い…」
ボソッと呟かれたその言葉を聞いて
恥ずかしくなって目が泳いでしまう。
「実はうちら、ずっと水木さんと話したくてさ、けど可愛いしうちらみたいなの相手にしてくれないんじゃないかって勝手に思い込んでたんだよね。でも、水木さんの方から声かけてくれるなんて。嬉しいや♪」
嘘…
そんな風に思ってくれてたんだ。
私は嬉しくて緊張が解けた。
「同じクラスだし、これからよろしくね！」
私がそう言うと、三人はそれぞれ名前を教えてくれて
「うん！よろしく！」
と、私の友達になってくれた。
