「ごめんっ…。こんなこと初めてで。誰かに大好きって言ってもらったことも。私と友達になってくれる子もハルちゃんが初めてなの…小さい頃からずっと、女の子から悪口言われたり、仲間はずれにされたり…こんな風に一緒にお出かけすることも初めてだったから嬉しくて…」
こんな私でも、友達に大好きって
そう言ってもらえたことがすごく嬉しかった。
今日のことは、今まで経験した事が無いから。
「そうだったんだ…。私は教室に入った瞬間友里ちゃんを見てこの子と友達になりたいって思ったんだ。心が綺麗なんだろうなって直感で感じたから。女の子って可愛い子見たら、自分の容姿に自信がないからどうしても僻んじゃうんだよね。でも、友里ちゃんは自分のその容姿を武器にするとかそんなのしないでしょ?きっとさ、自分からどんどん話しかけて行ったり堂々と私みたいにしてればいいんだよ。変われるよ?」
ハルちゃんは、魔法の言葉を
かけてくれた。
本当に変われるかもしれないと
思った。
今まで自分から話しかけること、
して来なかった。
どうせ無視されるって最初から諦めていたから。
でも、それじゃ何も変わらないよね。