弱い。 大嫌い、こんな自分。 片岡くんを真っ直ぐに信じられない自分も、あっちゃんが優しくしてくれたのに逃げる自分も、こんなにも弱い自分が 大嫌い。 今度こそ腕を振り払って逃げ出したわたしを、あっちゃんは止めなかった。 あっちゃんに、愛想尽かされたのかな……。 嫌だな、せっかくできた友達なのに。 でも、片岡くんと向き合うのが怖くて、逃げる足は止まらない。