「それはアレじゃない?彼、ツンデレ猫なんじゃないの?」




……ツンデレ猫?



「ツン猫じゃなくて…ってこと?」



「そ。ツンデレって他の人にはツンとした態度をとるけど、心を許した人にはデレた態度をとるらしいよ?」



「へぇ…よく知ってるね…!!」



雛「よく出てくるよ?少女漫画にはね。」



そう言いウィンクを決める雛。



雛は少女漫画が大好きなのだ。







「ツンデレかぁ…」



でもあの私への態度ってデレって感じではなくない?



てかごくたまにしかデレは見せないし…



ってかアレはデレなのか?!



そんなことを思いめぐっていると…



「おい、お前。早く行かないとまた怒られるぞ?」



急に岬に話しかけられ、びくっとする私。



「あ、ああ…そっか。手伝ってくれるんだったね。」



「は?お前…もうボケが始まったか?」



私は岬にそんな言葉を突きつけられてしまった。








「へぇ。岬も手伝ってくれるのか?」



「はい。」



「槙谷…お前、いい奴を友達に持ったなぁ。」




「先生!友達とか言ったら岬、キレるんでやめてください!」



そんな会話を交わしながらも先生はまた私に雑用を命じた。




…ってかどんだけ雑用あるんだよ。



「今日は校庭の草むしりな。」



「はーい…」



「はい。」




てか先生、雑用センス、ありすぎだよねぇ…