そんなことがあってから…数週間がたった。







「ついに明日だねーキャンプ。」



「ほんとだよね…」




日にちなんてたつのはあっという間だ。





もう…すぐにキャンプなんてものは来てしまう。




…なのに。





「……」





「……」






私、未だに岬とわだかまりが解けてません。




高山のこともまだ引きずったままだし…




私、こんな状況でキャンプなんて行けるの?!





明日に不安を持つ私だった。
















「槙谷。」




「あ、先生!!」




私を呼ぶのはあの生徒指導の先生だった。




「いよいよ明日だなー委員長の心構えはしたか?」




そう聞いてくる先生に私は胸をたたいて





「もちろんですよ!自覚はちゃんと持ってるんで。」




「へぇ?それは期待できるなー」





私は先生と言い合い笑いあった。





「お、そういえば補佐はどうだ?」




「え、」





私はそこで固まってしまった。





どうって…しゃべりもしないんだからわかるわけないでしょ?!





と言いたいのをガマンしながら





「い、いい感じです~はい。」





と適当に返事をすると






「やっぱりな。俺の見当は当たってたな。」





とドヤ顔をしながら言ってみせる先生。





…いや、全然はずれてますけどね?!





「まぁ頑張れよーじゃあ思い出に残るキャンプにしろよ~?」





「わかってますって~」





そんな言葉を交わしながら先生は去った。





…思い出に残るキャンプ…か。






「なんか色んな意味で思い出に残る気がする…」





そして重いため息をつく私だった。