委員会が終わると。



私は一人席を立ち、さっさと教室から出た。



「……」



岬には何も話さずに。



私は…自分にケリをつけるために。




「奈留さーん。」



そう声をかけてきたのは高山。



私はとりあえず誰もいないことを確認した。



…よし。



そして私は高山をしっかり見つめた。













「好きだよ。高山。」

















そう…私は言葉を発した。



言った瞬間、高山は固まってしまっていた。



だが私はそれに構わず真っ直ぐと高山を見つめる。




___きっとこれが最善のことだから。




私はしばらく固まっている高山の返答を待っていた。



…が。








「ははっ!バッカじゃないの?奈留。」



いきなり高山が笑い出したのだ。



「なっ…!!こっちは真剣にっ…!!」



「えーだってそれ、本心じゃないでしょ?」



「そ、それは…」



私が口ごもると高山はほらねと笑い



「まぁ、奈留の心が僕にないことはよーくわかった。」



そして高山は笑いを抑え



「いいよ。あの教室からは解放してあげる。」



「え、ええっ…?!」



あっさりと解放許可がおり、驚く私。



「それにさぁ。こんなに縛ってたら奈留も僕のこと嫌いになっちゃうでしょ?」



そして高山はくるりと私に背を向け



「…今の告白をちゃんと本物にしてあげるからね。」



高山はそうつぶやくと去っていった。










今の、どういう意味なんだろ…?




「私を好きにさせるってこと…?」



やっと意味がわかった私は高山に呆れた。



だって私の心はそんなにコロコロ変わらないしね?