…真っ暗…



目を覚ますと私は真っ暗な所にいることを知った。



それに少し肌寒い。




窓があったので見てみると…外は真っ暗だった。




一体、今は何時なの…?




私は時間がわからない恐怖におちいった。




それにここはどこ…?





周りを見渡したところ、たくさん机が置いてあるのがうっすら見て取れる。





ということはここは…




「学校、なの…?」




そこで私は思い出した。




私、確か呼び止められて振り返った瞬間、気を失って…




そこまで考えると私は悪寒を感じた。




あの時聞こえた声は…




「まさか…」















「あーあ。もうわかっちゃった?」





軽い口調、余裕な笑み。




「高山…!!」




「ほんと勘が鋭いよねぇ…いいんだか悪いんだか。」




そう言いはぁとわざとそうにため息をつく高山。





私はそんな高山をにらんだ。




「高山の仕業…?ここから出してよ!」




「やだ。」




そうあっさりと断られる。




「いい加減にっ…!」




そう言い立ち上がろうとすると。




「きゃぁっ?!」





私はバランスを崩し、転んでしまった。





そこで私は恐ろしいことに気づいた。





手が拘束され、足も縛られ、柱へとくくりつけてあるのだ。





なので私は…身動きがとれない。





それがわかった瞬間、さぁっと顔が青ざめるのがわかった。




「やっと気づいた?奈留ってほんと…バカだよねぇ。」




高山はそう言い私を見てクスクスと笑い出した。





「本当に最悪ね…いや、最低ね。」





「それはいいほめ言葉。ありがとう。」





高山はそうニヤリと笑うと私をなでて教室から出て行った。





…私をこの教室に取り残すつもりだ。




「っ…」




なんとも言えない絶望を感じ、私はうなだれた。