…話が読めない。



私は一人、考えていた。



まぁでも…




『お前の言葉に従うつもりは一つもない』




あれが答えなんだろうなぁ…



そう思うと気が遠くなった。



彼はいつ、ツン猫ではなくデレ猫になるのだろう。








翌日。



私は学校へ行くために電車へ乗り込んだ。



すると…



「あ!」



「…ちっ。」



なんと同じ車両に岬が乗っていた。




「へぇ~同じ電車だったんだね?」



「どうでもいい。」



出ました。またツン発言。



「だからそういうの、やめたほうがいいよ?」



「うるせぇ。俺、言っただろ?お前の言葉には従わないって。」



うっ…



「でも!もっと愛想よくしたら岬、超いいと思うよ?」



「よくならなくていい。」



何を言っても冷めた言葉が返ってくる…!!




そうして一生懸命会話をしていると駅に着いてしまった。









「雛~っ!!」



私は教室に着くなり、雛に飛びついた。



そして岬のことを話した。



「…だから私、言ったよね?関わらないほうがいいって…」



「でもほっとけない…」



「…おせっかい。」



そんな雛の言葉が突き刺さる。



私、おせっかいかなぁ…





そのことを確かめるために岬の元へ。



「岬。私っておせっかい?」



「ああ。」




……即答だった。



「じゃあ私、あんまり関わらないほうがいいのかなぁ…」



私がそう言うと彼は首をふりだした。



その行動にびくっとする私。



そして。



「それは違う…そんなことはない…」




途切れ途切れに言葉を発す岬。



でも確かに言ったのだ。




『関わらないでほしくはない』…と。