ど、どうしよう。

二宮くん……かっこよすぎるよ。


表情だけでどきどきさせるなんて、どれだけイケメンなんですか……!




「羽山?」




傘をたたむ二宮くんが、不思議そうな声であたしの名前を呼んだ。


1歩だけ近づいて、あたしの顔をのぞきこんでくる。



思ったより顔が近くて、至近距離でぶつかった視線。

それにおどろいて、また鼓動が強く脈打った。




「わあああ、近い!」


「や、わりい……。っていうか顔、すげー赤……」


「大丈夫! 気のせいだから!」




なぜかてんぱってしまって、あたしはあとずさった。