そのとたん、目をまるくする二宮くん。
委員会だって事前に言っていたけれど、まさか図書委員だとは思わなかったみたいだ。
あたしだっておどろいた。
まさか二宮くんが現れるなんて思ってなかったから。
でもそれよりも、女の子のさわぎようにびっくりしたけれど……。
さすが、女の子からの人気ナンバー1の王子さまだ。
すごいな、と感心して彼を見上げていると、
二宮くんはぱっと不自然にあたしから視線をはずし、席に向かった。
二宮くんの通りすがりに顔を赤らめる女の子たちには、なんの反応も示さない。
それを見ていると、やっぱり女嫌いなんだなって思った。