でも、やっぱり二宮くんの考えてることがわからない。


みんなに相談したいけど……でも、同居してるなんて話せないし。

一度くぎを刺されてるもんね。




「二宮くんと言えばさ。先週、このへんの族をひとつつぶしたってうわさ知ってる?」




リンがフォークを振りながら言った言葉に、あたしはおどろいておはしを持つ手をすべらせた。


からん、とおはしが音を立てて床に落下する。




「わっ」


「紫乃? 今日ほんとどうしたの!?」


「え、いや……」