てことは……ほんとに二宮くん家事できるんじゃん。
なんでお母さんは嘘なんてついたんだろう……。
いちごジャムを塗ったトーストを食べるあたしは、お母さんの嘘にちょっともやもやした。
まあ、いまは置いとこう。
電話で問いつめてやるんだから。
「じゃあ……洗濯ものは、あたしがやるね。
二宮くんに担当してもらうのはお風呂そうじとか、食器洗いとかかな?」
そう提案すると、異論はないようで二宮くんはうなずいて紅茶を飲んだ。
けっこうスムーズに決まったなぁ。
ほかにはなにかあったっけ……。
「買いものとかは?」
「ああ、それはあたしが行くよ」
「却下」