二宮くんはコーヒーと炭酸が飲めない、と頭の中でメモした。
食べもので好き嫌いがないなら、献立に影響はないよね。
炭酸が苦手って……やっぱりかわいい。
ほほ笑ましくなって、あたしはふふっと笑ってコーヒーを飲んだ。
「あ、そうだ。家事の分担しなくちゃ」
朝ごはんをゆっくり食べられないけど、こういうことははやめに決めておかないと。
「とりあえず、ご飯つくるのはあたしが担当でいい? 料理するの好きだし」
「いつも自分でつくってんの?」
「そうだよ。お母さんはあまり帰ってこないし……二宮くんもそう?」
「簡単なのならつくるけど、面倒だったらコンビニとか」