好きな人からの答えはわかっていて、それでも想いをぶつける。
きっとそれって、すごく苦しくて、すごく勇気が必要なはず。
みゆき……なんて強い女の子なの……!
親友の意志の強さに、あたしはぎゅっとみゆきの手を両手でつかんだ。
「応援するよ! なにか、あたしに協力できることある?」
「あっ……じゃあ、ひとつだけお願いしていいかな……?」
「うんっ。なに?」
「お昼休みに、柊木くんを……屋上に呼び出してほしいの」
顔を赤くして、はずかしそうに告げるみゆき。
かわいすぎる。
こんなかわいい女の子の好意を、身長差の問題だけでことわるなんて……ちょっと納得いかない。
あたしが口出しできることじゃないけど……。