「皆さん、商品はたーっぷり用意してますから、お並びになっておまちくださーい。良かったらお待ちの間、当店の看板商品で日本初上陸のスイーツクルムカーケの焼きたての生地をお配りしますのでどうぞお召し上がりください♪」
と、並んでいるお客様一人一人にクルムカーケの生地をハルからの手渡しで召し上がってお待ちいただく。

speciality cafe ミナ=コタンの売りは、
淹れたてのエスプレッソの他に
《クルムカーケ》《クランセカーケ》という、
ノルウェーのクリスマス菓子である。
クルムカーケ=kurumcake
クレープのような、薄い生地をコーンの形に丸めて、中に生クリームやフルーツをいれて食べる。
クレープと大きく違うのは、冷めると固まるという特徴。その為食感がザクっとしてる。
公太は、更に一工夫しており、
生地に弾力が出る成分を持つ《魔法の粉A》を配合している。タピオカ粉である。
この粉は、白いたい焼きにも使われている。

もうひとつ、《魔法の粉B》もブレンドしている。この粉の正体は秘密である。
ひとつだけ言えるとすればこれを使えば
どんなスイーツにも、モチモチ感を加えることができる。

公太は
クルムカーケの持つザクザクとモチモチを同時に再現がしたかった。