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あれから3日間、寝ずに組内を洗い出した幹部たちは残りの2日で交代で仮眠をとりながら拷問を繰り返し情報を収集していた。




そして幹部の中からも裏切り者が1人出た。




絵美「何で……仲間だと…思ってたんですよ……谷さん…」





その裏切り者とは、新撰組七番組組長 谷三十郎だった。




原田「……う、嘘に決まってんだろっ!谷さんが…伊東の奴と手を組んでるなんて……でたらめだ…っ!!!!」




原田に槍を教えたのは谷だった。




長い事、師として慕ってきた者が敵だと知り取り乱す原田。



谷「すまん、左之助…」




谷はそう言って申し訳なさそうに眉を下げた。




土方「絵美、原田と少し休憩しろ」




土方にそう言われ私は頷くと絶望している原田を無理やり引っ張って部屋へ戻った。






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絵美「左之……」




部屋へ戻ると取り乱しはしないものの放心状態だった。




原田「谷さんが…敵なはずがない。俺たちを売るはずがない。だって…師匠だぜ?師匠がんなことすっかよ」




ハハッ、と乾いた笑みを浮かべる原田。




その時




ーーーーーーバチンッ…。





絵美「新撰組十番組組長 原田左之助!!しっかりしなさい!!!組長がこんなところでグジグていていいわけ?!組長ならもっと組長らしくしない!!!私が好きになったのはそんな後ろ向きな左之助じゃない!!!!」




辛い事を言ってるのは分かってる。




でも組長である彼のこんな姿を部下に見せるわけにはいかない。




彼の為にもここでグジグジしていられてはダメなのだ。





ましてや戦へ行く前に。





原田「…………悪ぃ」





私は普段と比べ、あまりにも小さくなっている原田の頭をそっと胸に抱いた。





絵美「良い?組長の原田左之助はグジグジと情けない姿でいてはダメ。でも…絵美の恋仲の左之の時は甘えて良いのよ?辛い時は辛いって言って?泣きたい時は胸を貸してあげる。私の前だけでは素直でいて?」





そう言うとぎこちなく腰に手を回してくれた。



泣いているのか肩が震えてる。




早く、この戦を終わらせよう。