土方「今は動ける隊士が少ない。みんな呉々も怪我や病気には気をつけろ。今夜動く。絵美、今夜の事をもう少し詳しく教えてくれ」





絵美「史実では今夜池田屋で古高奪還の会合が行われます。新撰組は池田屋か四国屋のどちらで会合が行われるのか悩み、普段頻繁に会合場所として使われている池田屋では行われないと考えます。そこで土方さんの隊に20名、近藤さんの隊に10名ずつ隊士達を振り分け、人数の多いい土方さんは四国屋へ、近藤さんは池田屋へ向かった」





土方「それは近藤さんの隊の人数が少なすぎやしねえか?」





絵美「そうですね。でもその代わり近藤さんの隊には腕の立つ沖田、永倉、藤堂の3名を連れて行きます」



沖・永・藤「フフフフフフフ、腕の立つ…フフフフ」





斎藤「俺は副長の隊か」




原田「俺だって槍の名手なのにな…」




土方「お前等、騒ぐなら摘まみ出すぞ」




絵美「亥の刻すぎ、捜索の末に近藤隊は池田屋で謀議中の尊攘派志士を発見し、夜更けまで乱闘になります。その際に藤堂は額を斬られ、沖田は吐血。永倉も親指の付け根を斬られます」




全員「何!?」





絵美「普通の人なら相手が傷つくから…と言わないと思うけど、私ははっきり言う。総司は近いうちに労咳で命を落とします」



沖田「なっ…!!」



土方「う、嘘だろ?でたらめ言うんじゃねえ!」



絵美「でたらめじゃありません。でも今回の池田屋では労咳の確率が非常に低く、熱中症の確率の方が高いと言われています。でも彼は確実に労咳になります。総司はこの先の戦に何一つ出れていません」



近藤「総司が…労咳…で……」



土方「お前…何も総司の前で……!!」



絵美「自分の病気を隠される方がよっぽど彼は傷つきます。だから私は彼の前で言ったんですよ」



藤堂「絵美は……総司が労咳になると知っていて、なんでそんな風にしてられるんだよ。総司が労咳にかかるんだぞ?お前何とも思わねえのかよ!!」



絵美「思わない」



幹部「は?」




絵美「だから、何とも思わない」



永倉「てめえ…ふざk…」