俺らが目が覚めた頃は周りに3人の大人たち






「「ッツ‼︎…」」







睨んだ俺らに真ん中に居たやつは言った。







「君たちは捨て子かい?」






「捨て子ってなに?」






「…そうかい。君たちはママたちに捨てられたみたいだね。雪被ってるからおいで。」






俺らに触れたその温かい手は俺らを軽々と抱えてあの施設に入って行った。








俺らが連れられたのは誰もいない暖かい空間_____







大きなバスタオルで俺らを拭き。






怖がらせないようにと注意しながら服を脱がせていく大人たち。








新しい衣服に身を包み毛布に包まり葉月は幸せそうにした。







「さっき言ったように君たちは捨てられたみたいだ。それに痣が目立ってるから近所の目が気になったんだろうね。」






嗚呼…俺らはもう誰もいない。










2人で支えて行かなくちゃいけないんだな。










ぽっかり空いた何かが感じるはずのない冷たい空気に触れているような気がした。














孤独。











「だからとは言わないけどここで暮らしてみないかい?ここには君達みたいな子が沢山いるからお友達もできるさ。」










「おじちゃん本当?」





頷き笑うそのおじちゃん






「園長って呼んでくれ。」









「「はい。」」








すると園長は何かを思い出したように書類を出した。