「ぷっ!何だそんな理由か〜
俺、まさか喋れない病気とか思っちゃったじゃん」
何だって、結構ひどいんだけど…
「だったらさ俺練習相手になるよ?
俺だったら一番こんなかで話してっし
いいんじゃん?」
へっ?
「てか、お前の声聞きたい!
あとさー藤永可愛いんだから笑ったほうが
もっと可愛くなるぞ?」
…全くこの人はなんの恥じらいもなく
天然なの?
私はまたノートに書き足す
"いいですよ"
「よっしゃーー!」
このクシャッと笑う彼の笑顔は
太陽みたいだ。私もこんなになりたいな
「んじゃ明日から特訓開始ってことで」
じゃあねと言って如先君は
自分の教室に入っていった