「北外 茅和。ただの人間。能力はなし
これからよろしく。」



愛想も何もない自己紹介。あー、本当この頃の自分可愛げない!


1番最初に反応したのは




「へー、茅和ちゃんっていうんだ!

私、神那 衣舞ってゆーんだ
衣舞ってよんでね!」




衣舞って呼びたいのは山々だけれど隣からの視線が怖いので取り敢えず




「衣舞ちゃん、よろしく。」



と言った。てか、なんで隣の少年に睨まれなくちゃいけないわけ?
衣舞ちゃん好きなの分かったから
睨まないでいただきたい。




「君は?」




若干頬を引きずらせながら聞いた
衣舞ちゃんの隣の子




「...赤馬 誠。」




男の嫉妬ほど見にくいものはないよ。
赤馬くん。




「小道真衣です。よろしくお願いします
主任。」


「...詠んだの?」



「うん。詠んだ。」


ほんっとにマイペースね...。
でも、さすがにやっていいこと悪いことくらいの区別はつくでしょ。



「真衣ちゃん。勝手に


人の心を詠んじゃだめ!


誰だって知って欲しくない秘密はいっぱいあるの。

真衣ちゃんだってあるでしょ?

その能力はとても素晴らしいものよ?

でもね、使い方を間違えると
凶器になっちゃうの。


真衣ちゃんには使い方を間違えて欲しくない。

だから、むやみやたらに詠んじゃだめ」



あー、初対面の相手に向かって説教しちゃったよ...。これが悪い癖なんだよね〜...。