「急いでだして。猪瀬さん。
嫌な予感がする。エスパーの感だけど」



頼が落ち着き払って言い放つ。大抵エスパーの感は当たる。



mixタワーが倒れるってことは




日国のシンボルがなくなるってことだから絶対に食い止めるなきゃ...。




「ちょっ!?まだ予知発生時刻まであと20分あったはずだろ!?」



誠が叫ぶ。
車から降りてみれば倒壊が始まっていた。

おかしい



今までは時間通りの発生だったはずなのに!!



人為的なものだっ!
てか、誰がこんなことしてんのよっ!!




でてこいっ!馬鹿たれ!





「頼っあれ、止めなさい!」



ありったけで叫ぶあたしを他所に頼は冷静に止める。



「ちょっ!頼壊すよその力加減!」



あたしが言えば頼は力を弱める。

たまぁに頼はやらかしそうになる

不安だわ...




「誠っ具現化!」




「おっけ!


【汝の 元より形に治れ】」





とりあえず元に戻ったmixタワー。


あー、焦った。


呼び戻すの忘れてた。




「頼降りてきて」



超能力で浮いていた頼に
超小型通信機で連絡する。



「はい、誠も頼もお疲れさん」



「お疲れー。って北外なんもしてねぇな!」



...能力ないんだもの仕方がないじゃない。それに昔はみんなが大人に心開かないから同級生のあたしが主任したけど



今はわたしじゃなくても、いいじゃない




誠の馬鹿っ。